先のミネルバ逮捕以降、少々、ハナシがややこしくなってきた。

学歴経歴至上主義が支配的であった韓国。
まずミネルバの経歴詐称を大々的に報じ、彼の信用失墜に成功したかに見えた。
が、若者層を中心に多様な価値観が持たれ始めている昨今、かえって、経済閣僚等々の方が素人より無能力ではないか、という反論を招いてしまった。

韓国では儒教来由の「学を究める者のみが徳を得る」という考え方が支配的。 要するに「学問で人ができる」っていうこと。
日本では、例えばスポーツや武道、芸道、あるいは職を通じても、人が出来る、と考えられているが、韓国でこれらの考え方は表向きには否定的である。




近年、諸般の事情から、こうした学歴至上主義を疑問視する向きも表われ始めていたのだが、このミネルバ逮捕により、思わぬところから噴出した格好となった。
韓国の超エリート集団である官僚や学者より、(学歴、経歴的に)素人だったミネルバの言説のほうが優れていた、という批判である。

これに対応してか、検察側の発表は「ミネルバはネット上の情報検索能力に優れ、それらを剽窃し作り直した上で投稿していただけだ」という方向に変わってきた。
これは実際にその通りで、ミネルバの投稿は、多くがネット上で以前から散々云われていた事の焼き直しでしかなかった。
しかし、韓国の学歴経歴至上主義の下、ミネルバの経歴の「情報通信系短大卒」という点から見てみると、検察側の論調の変化は滑稽ですらある。

そして、逮捕に至ることになった「主要な金融機関と輸出入企業に対して、ドル買いを規制する旨の公文書を送った」という投稿に対し、国会政務委員会の李錫玄(イ・ソクヒョン)議員(民主党)が、「公文書を送った訳ではないが、ドル買い自粛の要請を行ったのは事実である」旨を暴露した。
この李錫玄(イ・ソクヒョン)議員は、最大野党の民主党所属であり、またミネルバの弁護団はこの民主党の関連団体である。 故にこの暴露を無条件に信じるのも如何なモンかと思われるが、これは全く別のスネークからも確認が取れているので、信用して良いだろう。
これで逮捕にいたる疑義が消滅してしまった。

すると、
「ミネルバが最後に行った投稿により、為替市場が荒れた。政府は外国為替市場安定化費用として約20億ドルの追加支出を余儀なくされた」
「容疑者は自身の文章でドル買いが集中し、このため相場を安定させよう と政府が膨大な外貨準備高を消耗するであろうことを知りながら書き込みをしたとみている」
総合ニュースが報じた【 検察関係者の弁 】である(韓国の金融事情を知る者なら、規模や金額的に「?」という点は、ツッコまないでおこうw)。

ともあれ検察は「悪意の存在の証明」という困難な途を選んだようだ。
まぁ、過去の謝罪投稿などの傾向から、ミネルバは抗弁する事無く、あっさりと認めてしまいそうでもある。


そもそも起訴できんのか?
そこがミネルバ逮捕に興味を抱いたポイントだった。

この分では、世論や「常識」に拘わらず、あっさりと起訴されそうだ。 しかも当初予想された罪状より、遥かに悪質な犯罪者として。
経歴詐称で世論が治まったならば「厳重注意で不起訴、釈放」もあり得たと思うんだが・・・。


経済危機における人心の平定と、政府の信用下落に歯止めを掛けるという側面が大きかった今回の逮捕劇。
結果として、更なる不信を招くカタチとなりそうだ。

このミネルバ逮捕劇は、日毎に迷走の度合いを強めてきた。
どのように「決着」をつけるのか。
[1/14pm15追記:ミネルバの弁護団がようやく【 逮捕状の適正性について審議を求めた 】ようだ。 審議は明日1/15の午前中に行われるという。 ここで適正と判断されれば、彼の有罪は決定されたも同然だろう。]



ミネルバ逮捕!
>>途中経過的に・・・
正当性審査却下
起 訴
新東亜の謝罪
第一審判決


















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